教育現場でのICT活用をもっと普及させていきたい!

北海道当別町

かわむら ひでお

川村 秀夫

当別町の教員から主幹教員になられ、教頭を経て、教育委員会に異動されました。 明るく温厚なお人柄の方で、当別町の教育や地域との連携をどうしていくべきか、真剣に考えておられます。

一どんな活動をされていますか?

私は現在、当別町教育委員会 学校教育課にて指導主事および参事として仕事をしています。
当別町の教育委員会は、道の教育委員会と連携を図り、当別町におけるより良い教育の実現に向けて取り組んでいます。
私は、当別町の子供たちの教育が充実するように、学校と教育委員会をつなぐ役割を担っています。

一今やっていることについての課題はなんですか?

教育の現場にICTを普及させることが難しいと感じています。
以前、GIGAスクール構想の取り組みで、当別町の学校にICTを導入したのですが、新しいやり方に抵抗を感じる先生方もおられるため、一気に活用が進むというわけではありません。また、そのような先生方の考えを変えることは簡単ではないと思っています。  
さらに、これからの教育をどうしていくかを考えられるような、次の時代を担える人材が少なくなっているとも感じています。

一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?

ICTに抵抗を感じておられる先生方の意識改革を進めることで、より教育現場でのICT活用が進むと期待しています。今でも、週2~3回、先生に対して、ICTの活用方法等をお便りにして伝えることで、ICTの活用メリットを理解してもらう努力をしています。

また、ITを使ってできそうなこととしては、①オンラインを使った姉妹都市との交流 ②社会教育課と連携したPCやタブレットを使った授業 ③学校の情報を発信することでの地域連携 ④子供向けICTのリテラシー教育などがあります。

一今後の目標はなんですか?

いくつかありますが、①英語でコミュニケーションが取れる子供の育成(当別町では小学1年から英語の授業を始めており、英語の学力は全国平均よりも大幅に高い) ②先生方のICTに対する意識改革を進めること ③コミュニティスクールを活用して、学校と地域との連携を推進すること ④子供たちが町づくりに参画して、ふるさと当別への愛着が増すような、様々な取り組み(町が良くなるアイディアをプレゼンする機会等)にチャレンジしていきたいです。

編集後記

今回のインタビューを通して、当別町の教育現場でのICTの利用促進におけるお悩みや、英語力を軸とした当別町の小学校の教育水準向上に対する川村様の思いなどを感じることができました。ICTの利用促進の点では、既に他地域で同様の利用促進の実績があるAKKODiSとして、様々な形でお手伝いができるのではないかと感じました。インタビューはAKKODiSメンバーの越氏のファシリテートによって大変良い雰囲気で進行し、インタビュー終了後は、全員肩を組んでの集合写真撮影になるほどの盛り上がりになりました。

-コーディネーター紹介-

ID 北海道当別町

しんたに たくや

新谷 卓也

IT業界歴22年以上。大手キャリア、メーカー、ITベンダーを経てAKKODiSコンサルティングに3年前に入社。キャリアとしてはSE、PL、PM、プリセールス、マーケティング、海外事業、事業企画など。
現在、北海道更別村にて地方活性化起業人として、村が掲げているスーパービレッジ構想に関する様々なプロジェクトのPMを担当。