一どんな活動をされていますか?
東神楽町役場のまちづくり推進課に所属していて、主に自身の担当領域は地域おこし協力隊の募集・採用関連や規程の策定、国勢調査から地域自治や条例について、ゼロカーボンなど環境関連の計画策定や推進、ふるさと納税関連などなど幅広く担当しています。
東神楽町に務めて3年目になりますが、まちづくり推進課での業務は楽しいです。ひとつひとつの仕事で基本的には自身がメインで動いていて、裁量も任せてもらえているし、結果を出せば何も言われることはないですし。ふるさと納税などは特に、昨年と比べてどれくらい金額が増えたか、など自身の仕事が目に見えやすいですからね。私が担当する仕事の幅は広いですが、業界に関する知識は公開されているため勉強すれば誰でも身に着けることができます。重要なのは仕事自体のプロセスを構築したり、そこに至るまでの背景・意味を考えたり、どうしたらこの人に動いてもらえるか想像する、といった想定力だと考えています。
逆に言ってしまえば、そこがある程度身に付けば営業や企画などの仕事も対応できる気がします。
一今やっていることについての課題はなんですか?
個人的に感じていることは、組織的な話なのですが、主体性を持つことでしょうか。
上司が部下を育てるという文化だったり、また個々人で興味のある分野で経験を積みたいと思えるような仕組みを作ることだったり。仕事に意味を見出したりすることは難しいですけどね。わたしの場合は過去に資産相談のプロフェッショナルになるという名目で大手銀行に出向した経験があり、当時は相続の話などは複雑な部分も多かったですが、解決の支援ができたときは相談者にはとても喜んでもらえました。企業で言えば融資がうまくいって会社が発展していきたくさんの人が幸せになった、というケースも逆に貸しすぎてしまって倒産してしまったケースなども見てきて、非常に興味深かったですね。組織ではやはり競争がありますから、そこを頑張れる人でないと向かないですよね。会社員は昇進してなんぼ、みたいな価値観もありますし。
そういう意味では役場の性格上、一般的な事業会社と違い、実績ベースで給与を上げられるということではないため競争が生まれづらいです。やはり定型業務のみをこなし、受け身の姿勢で仕事をしている人が多い印象を持っています。そういった部分を打破する方法の一つとして、外の環境を見ることが大事なのでは、と思います。同じ組織に長くいると、やはりその組織の文化や風習しかわからないですから。
一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?
ITについての活用は定型業務の効率化や意見集約など挙げられると思いますが、基礎的なリテラシーを身に着けないと可能性に気づけないですよね。
例えば先ほど組織的な課題は主体性だと言いましたが、解決する方法の一つは自身が仕事で上げた成果や実績を可視化してあげることで、よりその人の頑張りを適正に評価してあげることが大事なのではないでしょうか。
また、やはりどの組織でもそうかもしれませんが上司・同僚・部下とのコミュニケーションをより円滑にして、建設的な議論をすることも重要ですよね。自分ひとりで完結できる仕事はかなり少ないですし、一人だけではなくいろいろな方からの目線で物事を見て判断する、適切に意見交換や議論をする、という部分でITをより活用できる余地はあるように思います。
一今後の目標はなんですか?
もし人事異動などで別の部署に異動することになったら、自身が経験したことがある分野であれば、ほかの人よりも仕事をしようというモチベーションになるし、逆に経験したことがない分野であれば、そこでの経験を今後の糧にしようという気持ちで向き合っていきたいです。私たちの世代は、今後課長などの管理者になることが求められると思うので、多様な経験を重ねることで、周囲を説得する材料を持ち合わせたり、良い組織づくりに生きてくると考えています。 特に、教育や健康・福祉などはこれまで携わってこなかった部分なので新たなやりがいとなるかもしれません。
また、人生の目標としては家族を幸せにすることですね。東神楽町役場に来たのも奥さんの実家が近くなるということがきっかけだったので。この先も家族の意向を優先したいし、今後住む土地が変わったとしても、あらゆる仕事に対応できるように今いろいろな経験を積んでおきたいですね。人との関係を大事にしながらこの先も働いていきたいです。
編集後記
奥様の地元が上川管内の比布町で、住む場所が近くなることから令和3年4月に東神楽町役場にて働き始めた遠藤さん。幅広い仕事をこなすも必要な知識は勉強すれば誰でもできる、という発言が頼もしく感じられ、ライフビジョンとしては家族を幸せにすること、と語る遠藤さんがとてもカッコよく自身もとても刺激されました。
-コーディネーター紹介-
みすみ あきら
三角 明良
2019年Adecco入社。入社前は約10年、アパレル会社でメンズファッションのセールスアソシエイトとして勤務。
ITエンジニアに特化し、エンジニアに寄り添った人財サービスを展開するModisにて大手通信会社やメーカーを担当する営業に従事。2022年から地方創生VI(現SIP)に参画し地方の課題に向き合い、社会課題解決に取り組んでいます。

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