一どんな活動をされていますか?
個人としては、中小企業、個人事業主のHPやECサイトなどの作成やコンサルを通じて、認知・売上アップの支援を行っています。
阪南市盛り上げ隊としては、阪南市をより良くし、知ってもらいたいという想いを持つ仲間が集まり、動画配信などを通じて市の魅力を広める情報発信を行っています。魅力だけでなく、地元で活躍している方々の紹介も含め、幅広い情報を発信しています。また、情報発信の中で市のPRとしての役割やイベント出店なども行っています。
イベントの出店だけでは点としての関わりになってしまうこともあり、オンラインでの抽選会にもチャレンジしました。抽選会に参加頂いた方には一回のイベント参加だけではなく、継続的にメルマガで繋がりを持つなど認知PRを進めています。
一今やっていることについての課題はなんですか?
課題としては、阪南地域のSNSやWEBなどの活用などがなかなか進んでいない現状があります。インターネット時代だからこそ繋がれる環境はあり、阪南市の良さも多数あるので、発信すれば良い反響が得られるポテンシャルはあります。だからこそ情報をしっかり届けたいという想いがあります。
また、マンパワーの不足が挙げられます。メンバーの中には小さなお子さんがいる方もおり、やりたいことはあるものの、時間や労力が足りないことがあります。もっとマンパワーが増えればできることも増えていくのにチャレンジできない歯がゆさがあります。
他には、収益性の問題も課題です。何か新しいことに挑戦するには資金が必要で、特に何かをゼロから始める場合は資金面から実現が難しいこともあります。地域の中でロールモデルのような方がいて、その中で資金を作っていく仕組みも一緒に教えていくというような取り組みが出来ていないため、活動がスタートしても継続した動きになりにくいことも大きな課題かと思います。
一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?
阪南市で事業のWEB化を通じて地域を盛り上げたい方と交流を持つようになりまして、その方々の中にWEB周りや動画制作のスキルを持っている方がおり、その方々と市役所の共創事業のコンペに出てみたことがきっかけで阪南市を発信するようになりました。
参加したメンバーの方は各々「阪南市を良くしていきたい」「もっと知ってもらいたい」という想いを持っており、各々が誇りを持って好きな阪南を広める活動を進めています。他にも阪南市の中で個人の方や仲間内で色々と新しいことや興味深い活動をしている人が居られます。
そういった方が居るにも関わらず、阪南市の「ヒト」や「モノ」「コト」がなかなか知られていない現状があるので、ITやWEBの活用によって、まだ知られていない素晴らしい活動をもっと広めていければ、「阪南市をもっと良くしていきたい!」「自分も新しいことにチャレンジしてみよう!」という方が増えていき、阪南市がもっと盛り上がると信じています。
一今後の目標はなんですか?
色々な魅力が色々な地域にあるにも関わらず、それを知ってもらえていないため「選択肢の土俵」に上がっていない現状があります。
今後の可能性として、今、阪南市と鳥羽市(三重県)が牡蠣の養殖で連携されている点があります。阪南市で鳥羽市の牡蠣を食べられたり、鳥羽市で阪南市の牡蠣を食べられたり、阪南市の魅力と鳥羽市の両方の魅力が合わさり、より大きな魅力が生まれ、相乗効果でお互いの街が盛り上がっていく。こうした地域間連携が生まれていく中で、各々の良さを理解してもらえれば、地方がもっと盛り上がっていくと感じています。
その上でそういった情報、魅力をきちんと発信することで、認知され、その地域に興味を持ち、何かあった際の「選択肢の土俵」に上がっていくと考えています。
今後は持続可能な活動を進める上で地域全体での連携を広めていきたいです。その中でSNSの活用など、新しい試みを通じて活動をより発展させていき、ひいては阪南市を拠点としながら、全国のまちづくりを盛り上げていきたいと思っています。
編集後記
地元に対して誇りを持たれており、その上で「自分の好きな阪南をいろんな方に知ってもらいたい」という想いも強く持たれている方。自分の地元である阪南市を知ってもらうPR活動を積極的に行われる中で、他の地域の魅力を知っていく機会も多くなられていたが、その中で阪南市に限らず「地域の発信力の弱さ」を認識された。そこで現在は地域が魅力を発信する力を持つことに加えて、地域間で連携することによる相乗効果にも可能性を感じられている。
ご自身も地域間をつなぐ役割にチャレンジされるなど、「地域の魅力の情報発信」という軸で地方の活性化に挑戦されている方。