エネルギッシュな変革者!町の魅力を発信し、町民と行政が近い存在に。

茨城県利根町

よしはま ゆうすけ

吉濵 佑亮

利根町出身。新卒で利根町役場に入庁。現在は利根町役場まち未来創造課シティプロモーション係主任として係をリードしている。町の魅力を発信する役割を担う。またデジタル化の立役者としても従事する。

一どんな活動をされていますか?

利根町役場 政策企画課情報政策係の5年間の経験を経て、現在はまち未来創造課シティプロモーション係として、様々な町の良さを複数のメディアを活用して世間に日々発信しています。

思い起こせば、中学生時代はPCが大好きで、プログラミングもやっていたり、日々ゲームにも夢中になっていました。職員になって間もない時、「お前はデジタルの第一人者になれ」と課長から突然言われました。「何をやるんだろう・・・」と思い悩みましたが、先進自治体に視察に行き、当時としては最先端の「マイキープラットフォーム」マイナンバーカードを図書カードとして活用するシステムを新規導入するに至りました(県内3番目)。
PCの総入れ替えやパソコン教室を役場内で開くという機会を頂き、様々な職員に顔を覚えてもらうきっかけが出来、人間関係が一気に広がったことは現在の業務にも活きていると感じています。

また、プロモーション活動の一環として、例えば、学校のプールでのアイドルMV撮影の話が来ると、いち早く制作会社に町内廃校のプールの写真を送り、施設管理者や消防署など関係各所に申請をし、許可を得たうえで制作会社とやり取りを行い、実際の撮影にこぎつける調整役を担うこともあります。また、ドローンで空撮したり、動画を編集して、町公式SNS(YouTubeやInstagram等)を更新するなど、町の魅力を随所に配信しています。

そして、ワンちゃんが集まるイベントや出会い創出事業などのイベントを開催するなど、自分がやりたいと思ったことを実践し、日々エネルギッシュに活動を行っています。

一今やっていることについての課題はなんですか?

YouTubeやInstagramの再生数・登録者が伸びていないことが悩みの1つです。

またイベントや動画配信等も一発屋となってしまい、その後の継続活動に繋がっていないことも課題として感じます。それらの解消策としてより面白くより斬新な企画で拡散したいのですが、新しく始めることには弊害がつきものです。職員1人1人が自分たちのタスクを日々抱えすぎることでいっぱいいっぱいになってしまい前向きな業務になかなか時間を割けていないことも課題だと感じています。

また各課との横同士の連携不足を感じる時もあります。お互い仕事が増えてしまうリスクを恐れ、連携が進みづらくなってしまうと感じることもあります。ここを解消するのは、まさに相互理解。お互いのコミュニケーションのもと対話の時間を持ち、やりたいことをお互い理解し合えば、難解な壁であったとしても乗り越えることができるのではと感じます。

やる気のある人に機会をどんどん与えてあげられるような人事制度や仕組みを構築できることは大事だと感じています。

一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?

職員全員がデジタルリテラシーを高めITを活用でき、業務効率を高めた先には、より本来業務を大切にできる時間(町民にもっと近い存在)が取れると思います。今後、私自身も機会があれば窓口業務もやってみたいし、町民の反応も直にもっと感じてみたいと思っています。

また、PCのスペックの改善もできるといいですね。現在、動画の編集にも時間が相当かかってしまう時があります。テレワークの推進も図れるようになると、必要に応じて自宅での就業等、選択肢が広がると思います。それはいつでもどこでも働ける機会に繋がり、最適化を選択できることにも繋がります。

一今後の目標はなんですか?

利根町への移住を検討している方に向けて、利根町に移住してきた方々が買い物をしたり、移住生活をしている場面を撮影し、移住促進動画を制作してみたいと思っています。

また、町の観光名所を360度ビデオカメラとドローンで撮影し、公開していきたいと思っています。その動画を見ることで、移住生活を実際にイメージできたり、利根町での生活に興味を持ってもらえるようになるといいかなと感じています。

僕たち行政は、町民みんながイメージしているほど、そんなに堅いものではないし、僕だって一町民。町民と同じ目線で情報を発信するので、同じ目線で受け取って欲しい。受け取った情報をもっと自分ごととして反応して欲しい。一緒に利根町を盛り上げたいです。

また、やる気のある人にどんどんやりたいことをやる後押しがあるそんな町役場を作っていきたいですね。若者にエネルギーを持たせ、たくさんの人が賛同することでまた大きなパワーとなる。そんな状態を期待しています。

編集後記

吉濵さんは事前にメモや感想をまとめてくださっていて、私たちのインタビューにしっかりとした準備をして快く応じてくださいました。吉濱さんの発言から、利根町を良くするためにやれることをやっていきたいという強い想いを感じました。
また、吉濵さんが制作するプロモーション動画はたくさんの工夫が散りばめられていて、制作者の熱意に惹き込まれました。みなぎるやる気やエネルギッシュな気持ちに私たちSIPメンバーも一緒に染まって共に活動し続けていきたいと思います。

-コーディネーター紹介-

ID 茨城県利根町

ごとう ふみひこ

後藤 文彦

2001年 新卒から人材会社の営業として東京で勤務。西日本や新規事業も経験。
2008年 アデコ株式会社に入社。千葉や茨城を担当する東関東支社、池袋支社、東東京支社等複数地域を担当し、現営業部長を務める。
殻を破り新たな成長を求め、「自身の強みとは言えなかったITリテラシーを高め地域貢献に携わりたい」という思いで本活動に参画。