デジタルを活用して、議会の活動に1人でも多くの関心と興味を!

茨城県利根町

たつお なおみ

辰尾 尚美

利根町出身。大学卒業後、利根町役場に入庁。現在は利根町役場 議会事務局として日々業務をこなしている。昨今、議会にデジタルの風が入ってきて以前より大分効率化してきているものの他市の好事例を学び、更に良くできる部分・導入できる部分があれば進めていきたいと考えている。

一どんな活動をされていますか?

利根町役場 学校教育課の経験を経て、現在は議会事務局として、本会議・委員会のスムーズで滞りない運営を目指し業務に取り組んでいます。事務局の業務は、議事係と庶務係に役割を分けていますが、議事係は本会議の運営を担当し、庶務係は議員等の予算関係を担当しています。お互いの業務をシェアし効率化できるよう考えながら日々の業務に取り組んでいるところです。

令和2年度にタブレットが議員に配布され、最初は使い方に不慣れな議員もいましたが、そういった方には丁寧に説明をしながら、今では連絡・周知事項は紙でなくタブレット端末で行うことが当たり前の状態にまでなりました。とても嬉しい変化だと思います。

一今やっていることについての課題はなんですか?

デジタルを活用して議会のICT化が進むと、議員の発信内容や議会議事録等について的確にスピード感をもって町民に届けることができると感じています。近隣の市ですが、”議会のICT化に先進的だ”と全国的に取り上げられている市議会があり、そういった先には議員と共に私たち事務局の職員も視察に行かせて頂いております。

その中で感じた良いものや成功事例は利根町でもぜひ取り入れたいと思いますが、コストや環境の問題から大きなハードルとなってしまう時があります。当町議会ではICT化特別委員会が設置されており、デジタル化に積極的な議員もいるので、デジタル化が少しずつでも前に進んでいければいいかなと思っています。

一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?

議会のデジタル化が進んでいくと、議員や職員のマインドも変わっていき、議会の内容が町民の方にもっと早く届けることができ、また、議会がもっと身近な存在になる可能性があるのではと思います。

オンライン委員会の開催についても議員の意見は分かれますが、他市町村で取り組んでいるところはありますし、取り組むことで将来若い世代の議員や子育て中の方々も議員にチャレンジできるようになるかもしれません。議員にも使い方などをレクチャーする研修などを行い、高齢な方も含めて皆さんが利用できるようになるといいですね。

一今後の目標はなんですか?

議会のライブ配信が実施できるようになったのは良いのですが,その録画をYouTubeへアップロードする際に、休憩時間などの不要な個所を動画編集ソフトでカットする作業が必要になりました。今後支援を仰ぎながら動画編集スキルの向上にチャレンジしてみたいと考えています。

デジタル化が前に比べてどんどん普及されてきて、今は以前よりも周りに聞きやすい環境が出来上がってきています。大きすぎる無理な変革は望みませんが、1つずつ出来そうなことを地道に進めていきたいと思っています。

編集後記

辰尾さんは、休日に美味しいご飯を食べにいくことを楽しみにしていると語ってくれました。インタビューに1つ1つ優しく分かりやすく回答をしてくださり、包容力のあるお人柄がにじみ出ているインタビューだと感じました。SIPメンバーも辰尾さんのためになれるよう共に活動し続けていきたいと思います。

-コーディネーター紹介-

ID 茨城県利根町

ごとう ふみひこ

後藤 文彦

2001年 新卒から人材会社の営業として東京で勤務。西日本や新規事業も経験。
2008年 アデコ株式会社に入社。千葉や茨城を担当する東関東支社、池袋支社、東東京支社等複数地域を担当し、現営業部長を務める。
殻を破り新たな成長を求め、「自身の強みとは言えなかったITリテラシーを高め地域貢献に携わりたい」という思いで本活動に参画。