一どんな活動をしていますか?
天龍村の宿泊施設、龍泉閣の支配人をしています。支配人とは言いますが、宿泊するお客様の朝食を作ったり、予約担当者の作業結果を確認したり、と一部の現場仕事も担当しています。今日も朝4時半から働いているので少し疲れていますが、勘弁してください(笑)。コロナ禍ですが、平日はビジネスのお客様にご利用いただき、土日は観光のお客様にお越しいただけているので、なんとか回っています。
一今やっていることについての課題はなんですか?
どこかに若者いないかなぁ。GoToトラベルが始まって、その仕組みを理解して対応するのに一苦労しました。龍泉閣の従業員は高齢化が進んでいるため、新しい仕組みを覚えてもらうのが大変です。従業員50代から60代が平均で、70代でも現役ですから。従業員の新陳代謝が進まなくて困っています。働ける人はいるんですが、宿泊施設である以上、深夜早朝の勤務が伴いますので、天龍村在住が条件になってしまいます。求人に応募してくれる方も、天龍村の外から通うのは厳しいということで、採用につながらなくて困っています。
一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?
予約システムはすでにIT化しているのですが、100ある機能のうち、20くらいしか使えていないですね。頭の柔らかい若者が来てくれると前に進めるんだけどなぁ。実は新しい予約システムへの切り替えも検討して、メーカーに問い合わせも入れてるんですが……。予約の担当従業員も高齢なので新しいシステムへの切り替えアレルギーがスゴイんです。ITを使って仕事の効率を上げるにも、頭の柔らかい若者が入ってくれないと進まないな、と感じています。
一今後の目標を教えてください
若者を採用したいですね。ITを使いたいけど、従業員側の準備ができない。この悪循環をどこかで断ち切りたいですね。天龍村役場と連携して、複業で働いてくれる人や、従業員の募集告知などに取り組んでいきたいです。駅に直結している施設なので、WIFIを提供したテレワークスペースとして開放してみたり、天龍村の外から人を呼び込めるよう龍泉閣を活かしていけたら良いかな。
編集後記
いつもは口数の多い筆者ですが、今回は三浦さんのパワーに押されまくり。ほとばしるお話に圧倒され、口数が減りました。「龍泉閣で働いてくれる若者が欲しい!」ということを繰り返しつぶやいてらっしゃいましたが、インタビュー当日では私から適当なお返事もできず・・・。インタビュー後に龍泉閣さんの大浴場でひと風呂浴びさせていただいたのですが、「おう、ゆっくり入っていきな!」と気さくにお返事いただいたのがとても印象的でした。インタビューの緊張で強張った身体もほぐれ、大変いいお湯でした!ありがとうございます!