中心市街地活性化のキーパーソン

一どんな活動をされていますか？

川西市からの事業受託で、中心市街地活性化協議会という団体のタウンマネージャーをしています。タウンマネージャーという名前の性質上、みんなが色々依頼をしてきてくれているので、よろず屋みたいな動きとなっています。川西能勢口駅周辺からオアシスタウンキセラ川西までの80ヘクタールを活性化する取り組みです。こちらは商業的な活性化という位置づけで取り組んでいます。

具体的な活動としては、川西能勢口駅前の歩行者デッキの活用や、まちなか交流拠点マチノマという場所で、ワークショップや相談会、交流会を開催しています。前者の歩行者デッキにおいてはもともとマルシェを開催していましたが、音楽演奏者からこういったイベントには音楽を演奏してもよいのではという声があり、ライブも同時開催することとなりました。また後者のマチノマに関しては、おやつミーティングというおやつを持ち寄ってざっくばらんに会話できる交流会も開催しており、こうした機会がきっかけで、人と人とのつながりが増えていっています。

一今やっていることについての課題はなんですか？

川西市の駅前で何かお店をしようとすると、大規模なテナント区画が多く、小規模な新規事業者が入りにくい状況となっています。それに関連して、駅前の空きテナントも多い状態なので、もっとお店が入ってくれたら良いなと思っています。このように中心市街地が栄えていないと、他地域の盛り上がりにもかかわってくるので、何とかしたいと思っています。

川西は程よくなにもなく、人と人のつながりが密なところが好きになったポイントでして、ものごとを容認する空気があるところも気に入っています。行政も何か新しい取り組みをしたいとなったときに、頭から否定せずに、やってみて、やりながら改善していこうと、活動を後押ししてくれるところがいいなと思っています。私自身そういったところを感じたこともあり、川西市に移住したのです。

あと他に課題を挙げるとするならば、近隣の池田市は大学の学生が地域活動をする拠点があるということもあり、学生が活動している地域ですが、川西市にはそういった拠点がないので、学生がもっと活動してくれたら良いなとは思っています。

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一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか？／ITを使ってできそうなことはなんですか？

店舗の賃料に関しては、大規模なテナント区画の１区画を分割して、小さな区画で1店舗利用者あたりの家賃を低減できたらもっと店舗としての利用者が増えるのではと考えています。こちらに関してはITを駆使できない箇所かと思っています。

で、IT活用の話でいくと、そもそもITを使ったらどんなことができるか全然わかっていない状態です。私の周りにデジタルに特化している人がいない状態なので、まずITを使ったらどんなことができるかということを知ることから始めないといけない、と感じています。中心市街地を盛り上げるために、ローカル情報を盛り込んだ地図をWEB上に作成することは、やってみてもよいのではと考えています。

あと、困っている人と、何か人を助けたい人とをつなぐネットワークのようなものを考えていますが、こちらは個人情報保護の観点もあり、やり方を考えないといけないところです。
学生の活動の場所もどうにかして作れたら良いなとは思っているので周知の方法を考えて、実際に周知をしないといけないと思っています。

一今後の目標はなんですか？

まずITを使ってどんなことができるのかを把握することがこれからしないといけないことかと思っています。こちらに関しては私達だけでは全く進まないので、「何かITでこんなことができるよ」ということがあれば、どんどん教えて欲しいです！

現在中心市街地活性化の３期計画から４期計画に移行しようという段階で、デジタル面のことを盛り込むことができたらいいなと思っていますが、それに加えて、学生の地域活動者やその活動拠点が増えてくれると、もっと可能性が広がるのではと感じています。さらに言うと、地域活動者が企業との連携もできるとよいのかなと思っています。何か地域に貢献したいけど、自分がどのように関わることができるかわからない人もいると思うので、その人のきっかけづくりもできるとよいかと考えています。