自治会でデジタルを活用して住みやすい暮らしへ

大阪府熊取町

こにし くすかず / かわひと さだお

小西 楠一 / 川人 貞雄

小西 楠一さん
令和4年から自治会長に就任している。 趣味としてテニスなどで楽しんでいた。 子供のころからずっと野田一筋。
川人 貞雄さん
電力会社で40年以上務めており、現在も在勤。 令和5年に副会長を任期満了。 趣味としてゴルフを楽しんでいる

一どんな活動をされていますか?

熊取町野田区の美化活動や自主防災の訓練の他、1人で解決できないことを地域で助け合う活動をしており、最近の相談ではゴミ捨てのトラブルを対応することがありました。色々な活動を年間通して行っているのですが、年間行事の中でだんじりが重要な行事になっていますね。

-だんじりの行事ではどのような活動をされていますか-
青年団・婦人会・子供会・他団体との調整役になり、安心安全にだんじりを楽しんでもらえる 環境づくりを担っています。自治会活動全般がだんじり祭りと言えますね(笑)。
とてもやりがいのある仕事で、沢山の人にこの活動を知ってもらえたら嬉しいです。 自治会活動のデジタル化にも熱心に取り組んでいますよ。

最近では、SNSツール・野田区公式ホームページ・自治会アプリの結ネット導入と運営準備を進めています。 SNSツールとしてはLINE公式アプリを利用して、メッセージの配信を継続的に行い、積極的に区民と寄り添える環境作りを整えています。

野田区公式ホームページには、だんじりの写真や自治会のスケジュールを載せていて、自治会の活動進捗や、だんじりの様子をみることで、自治会の存在が身近に感じてもらえたらと思っています。 最近のホームページの更新としては、防災マップを作成して防災の意識を高める動きも力を入れていますね。結ネットに関しては本格導入に向けて、実際にインストールする手順に難しいところがないか、緊急時の機能がどのように配信されるか動作確認をし、その結果に対して意見を出し合いより良いアプリに仕上げています。

一今やっていることについての課題はなんですか?

まず、自治会の活動を支える次の担い手が増えないことを課題に感じています。 自治会への参加者を増やすために具体的な施策として、ホームページに会員を募集するスペースを設け、会員になるメリットを発信し続けています。 例えば、空き巣対策や防犯灯、ゴミ問題を地域で考えることにより対策を実施することで、快適な環境で居心地の良い生活を送ることが出来ると考えています。

また、野田区公式ホームページや結ネットを広く利用してもらうことが課題で、利用者が使いたいと思えるような動線や仕組み作りに難航しております。 あとは、野田区のだんじりを多くの人に興味を持っていただけるのは非常に有難いのですが、ケガなどのトラブルが起きた時に対応できるよう、原則自治会に入っている人や、事前に依頼している団体だけがだんじりを曳けるようにしています。

-結ネットの運用面に関する点に課題はありますか-
費用はとても悩んでいる課題です!機能に関しては是非使ってみたいと考えているのですが、費用面をどのように賄っていくか難しい。WEB広告枠を結ネットと野田区公式ホームページに作成して人づてで広告主を見つけることで解決していこうと進めていますが、まだ見つかっていません。

一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?

結ネットは双方向の交流が可能で、手渡しで行っている広報もインターネット配信が可能になり、区民との交流がネット上でも可能になります。
新しく野田区に来た方がホームページやSNSを利用して自治会の良さや役割を知ってもらいやすくできます。そして野田区を盛り上げてくれるキーマンを増やしていきたいです。ITを利用することで、スマホを使いこなせる方とスマホを有効活用していきたい方とのコミュニティを形成することできたら、デジタルデバイド解消にも繋がっていきそうです。

だんじり祭りに関しては、参加したい方がスムーズに参加でき、怪我などの不安要素で参加を 見送っていた方には安心して参加してもらえるようにすることと、ITを使った新しい自治会のあり方を検討していければと思っています。

一今後の目標はなんですか?

デジタルを活用して、新しいコミュニケーションの形を作ることや、新しい自治会活動を通じて野田区に住んでいる方全員が、より住みやすいと感じてもらえる地域作りをしていくことが目標です。

具体的なアクションとしては、結ネット上で情報を発信していくことが新しいコミュニケーションに繋がると考えています。また、デジタルを活用できる人を増やしていくことも平行して行う必要があるので、スマホで分からないことを聞ける場所を作ることも検討していきたいと考えています。 区内でデジタルに関して教えられる人が増えていけば、野田区の皆さんがデジタルを利用していくことに慣れていきます。 さらに活用できる人が、野田区自治会の運営にも携わってもらえると、継続的にデジタルの利活用が望めると思いますね。

自治会活動としては、コロナで控えていた行事を復活させることも、来年から始めたいと思っているのですか、今の自治会メンバーではやったことがないので、何をしていたか調べるところから始めようとしております。コロナが終わってデジタルも活用し始めることができたら、野田区が活性化する2024年になりそうです。

編集後記

野田区自治会が抱えている課題をお聞きすることができ、今後の活動に活かしていけると思いました。特にホームページに関して、AKKODiSが作成しているので、マニュアルを作成してトレーニングすることで、我々がいなくても使うことが出来るようにして、継続可能な状態にしていかなければならないと思った。
だんじりの話を聞いて、来年は現地で参加して目の前にだんじりを引いている人の熱気を浴びてみたいと感じました。

-コーディネーター紹介-

ID 大阪府熊取町

いたくら ゆうた

板倉 裕太

千葉生まれ。 2022年入社
経歴:未経験→ヘルプデスク→インフラエンジニア→データサイエンス
AKKODiSに入社後、DX推進とデータ分析を目的とした現場に配属、
プライベートで地方創生とデータサイエンスを活かしたコンペに参加。