一どんな活動をされていますか?
東神楽町役場の、まちづくり推進課で広報紙の作成、防災行政無線の放送、簡単なチラシやパンフレットの作成、130年記念誌の作成などを担当しています。大学を卒業後、2年間は関東で働き、その後東神楽町役場に就職しました。入庁する際に、前職でも関わっていた広報をやりたいと伝えた結果、まちづくり推進課にて広報紙の作成を担当することになりました。 その後、教育推進課、健康ふくし課を経て、今年度再びまちづくり推進課に戻ってきました。 そのうち戻りたいなと思っていたのでうれしいです。
広報の業務は、形になるのでとても楽しいです。例えば、テレビ局が取材に来たら、自分たちの行っている事業がきれいにまとめられ放送されます。そうすると、町民の皆さんに事業の意義がより広く伝わったり、担当課も意義のある事業をおこなっていると実感が湧くなどさまざまな良い効果があります。
また、これまで携わった事業の中で印象的だった活動は、「東神楽みらいポスト」です。いま大切に思っている人にお手紙を書いて、公共施設に設置してあるみらいポストに投函すると、10年後にそのお手紙が届くというイベントを実施しました。120年事業として実施しお預かりしていた手紙については、今年5月に宛先となっている方たちへお送りしました。お手紙をお送りした際に実施したアンケートでは、この10年の間に亡くなった旦那さんからの手紙が届き、「当時何考えているのかを知ることができてとっても良かった」とコメントをもらったときはやってよかったなと思いました。130年のみらいポストでも多くの方にご参加いただいたので10年後、手紙をお送りするのが今から楽しみです。
一今やっていることについての課題はなんですか?
他の課の業務を把握しきれず、適切な情報発信を行いきれていないところです。情報をうまくキャッチしニュースリリースなどをメディアに送っておけば掲載されかもということが何度かありました。もっと、他の課の人たちに情報発信などについて相談されるよう専門性を高めていきたいです。
また、役場職員では知っていて当然と思われる情報(役場の新設完了予定日、DXは何をやっているのかなど)や町の大きな事業について把握しきれていない職員がいます。そういった人にも知ってもらえるよう庁舎内報などの作成にもチャレンジしていきたいです。
一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?
役場に関わる大きな事業や情報を最低限知っておくことで、町民に聞かれた際に待たせることや、たらいまわしにしてしまうことが減らせると思います。そのためにまずは、職員用に役場内の情報を広めるための庁社内報の作成をしていきたいと思っています。まちづくり推進課は町の様々な情報が入りやすい部署なので、庁内報を作成しやすい部署だと思っています。
また、コロナ前は歓送迎会があり、新入職員の紹介がありましたが、今は縮小されているので、職員同士で未だに顔と名前が一致しない人いるようです。基本となる町の情報や役場内の情報を幅広く掲載し、職員に情報を提供したいです。今年の5月に一度だけ発行しましたが、その後は他の業務が忙しくて作成することができませんでした。役場内のサイトのインフォメーション欄はよく見てもらえているので、そこに4半期に1回程度掲載できたらいいと思います。
一今後の目標はなんですか?
直近では、先ほども話した、庁内報を定期的に発行していきたいです。また、民間企業に出向してみたいです。国や道庁に出向することはありますが、役場職員が民間企業には行くことはあまりありません。単純に、知らないことを学ぶのは面白いと思っていますが、特に顧客理解やマーケティング思考を学んでみたいです。役所ではその分野は弱いと感じます。事業の決め方など、町民のためになるような決め方ができていないと思います。町民に必要とされる広報紙にしていく方法など、この町では活かせるところはたくさんあると思います。
広報では取材などで町民の方と関わることがとても多いです。東神楽町の子どもたちは素直な子が多いと感じます。広報の仕事を通して自分のことを知ってくれている子が、ショッピングセンターなどで見かけたらあいさつをしてくれたり、25歳ぐらいの大人になっても話しかけてくれたりする人もいます。東神楽町には高校や大学がなく、卒業後は町外に出ていってしまう人が多いですが、いつか戻ってきてくれる町になればいいなと思います。
編集後記
人見知りだからと、最初は不安そうにしていましたが、様々な部署を経て経験したことを幅広くお話してくださいました。
実際に発言でもありましたが、楽しそうに広報のお仕事をしている姿が印象的でした。
また、現状に満足せず、考えて工夫したり、学ぶ姿勢があったりと、その熱意や想いを感じました。
取材等で町民の方々と距離の近い西方さんだからこその、東神楽町の活動のこと、子どもたちのこと、様々なことをメディアで発信していってほしいです。