小山市の隠れた魅力を輝かせる、しょうさんの挑戦

栃木県小山市

しょう

しょう

福島県出身、3児の母。工学部情報工学科を専攻し、SEとして約8年勤務、要件定義やプログラミング、顧客との打ち合わせ等従事。その後、結婚を機に北海道札幌市に転勤、妊娠・出産。自身の経験元に、子連れのお出かけ情報を発信。2018年に栃木県小山市に移住。 誰かの行動の「きっかけ」になりたいという思いを胸に、地域の魅力を発信するブログを運営している。

一どんな活動をされていますか?

現在、地域の魅力を探求し、「とちぎびより」(https://oyama-navi.com/)でその魅力を多くの人々に伝えることを続けています。

私が幼少期のころ、両親が日本ではまだ珍しかったパソコンを早くから購入しました。その影響で私もパソコンに親しんで育ち、大学では情報工学を専攻しました。その後、東京でSEとして働き、結婚を機に札幌に転勤、妊娠や出産を経て会社を退職しました。

札幌への引っ越しは新たな挑戦でした。周りには親族や知り合いがおらず、さらには1年の半分は外遊びができない気候環境で、出かける場所や子供との遊び場などの情報不足に戸惑いを感じていました。しかしいざ勇気を絞って出かけてみると、地域の屋内施設や自治体での取り組みが充実している事を発見し、「このことを誰かに伝えたい!」という思いを抱き、同時に子育て世代に役立つ情報の重要性を強く感じました。それが、ブログで情報発信をするようになったきっかけです。そして、2018年に小山市へ移住し、「おやナビ!おやま」(現:とちぎびより)を開設しました。札幌での経験とあの時に感じた「このことを誰かに伝えたい!」という思いが、今でも読者に情報を提供したいという原動力になっています。

ブログの情報源は口コミと、自分の中で常に張っているアンテナです。そして一番心がけているとこは、自分が「いいな」と感じた感覚を大切にすること。ネガティブな情報は発信しないことをポリシーにしています。

一今やっていることについての課題はなんですか?

ブログを通じて地域の魅力を発信していると、時としてパソコンとにらめっこしている中で「何をやっているんだろう…」という孤独感に苛まれることがあります。この孤独感を打破するために、ブログをはじめたきっかけを都度思い出し、奮起しています。

また、「魅力」を伝えるためには、どのような情報を、どのような層に提供するか、相応しい表現は何かを吟味する必要があると考えています。そして厄介なのが、正確に情報を発信したとしても、受け手次第では意図しないデメリットをもたらすこともあることです。これらの点は課題とは呼べないかもしれませんが、情報発信の難しさを噛み締めるとともに、どうにかできたら、と思っていることも事実です。

一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?

私が目指すことは、特に移住者が地域の魅力を発信する機会を増やす事、そして小山市の魅力をたくさんの人に知ってもらうことです。

小山市には交通面でのアクセスの良さに加え、移住者だからこそ分かる隠れた魅力がたくさんあり住みやすい地域だと感じています。私にも経験がありますが、地元の人だと特に何も思わないことでも、外から来た人の目線で見ると、同じものがとても面白くて、とてもきれいに思えるころがあります。

私が書くブログの記事は、すべて足を運び、自分自身で取材をしています。その理由は、リアルな体験を共有し、自身の目で見た場所や体験した出来事を読者にリアルで生き生きとした情報を提供したいから。また、自分自身の視点や洞察が含まれることにより、一般的な情報以上に、地域の本質や魅力をより深く理解し、読者に伝える事ができるのではと考えています。
この点でインスタグラム、ブログはとても優れているツールの一つであると思っていますし、もっと勉強する余地のあるものだとも思っています。

一今後の目標はなんですか?

目標は3つあります。

一つ目は、自身のブログを通じて小山市の魅力を発信し、その中で、読者の実際の「行動につながるきっかけ」を作ること。記事にする場所に実際に訪れてもらうことこそ大事にして、私の読者から記事にした場所を実際に訪れた際の体験・感想・御礼の言葉が、ブログ更新の励みとなっています。

二つ目は引き続きより思い入れのある情報を発信し続けること。移住してきたからこそ発見できた小山市の魅力を伝えることに情熱を燃やし続けようと思います。自身の経験から見える魅力的な場所を発信することが、多くの方に地域の魅力を広く知ってもらい、地域愛を育むきっかけになってほしいと強く願っています。

最後三つ目は、小山市の魅力を発信する同じような志をもった仲間をもっと小山市に増やしていきたい。私の感覚ですが、情報発信はある程度勇気が要ることだと思っていて、少なからずハードルがあると感じている方が多い印象を受けます。その点、私が最初の一歩を踏み出すお手伝いをしたいと考えていて、今やりたいと思っているのは、文章の書き方、表現の仕方、発信の仕方、そういった情報を伝える場を作ることです。

編集後記

ブロガーの方にお会いするのは初めてでした。キラキラした世界をイメージしていた自分が恥ずかしくなるほど、しょうさんは優しく温和で、いつまでも話を聞きたくなるお人柄の方でした。しょうさん自身が困った経験を元にブログを開始し、「困っている人の助けになれば」という思いで継続していること、地元住民が気づかない魅力を発信して続けていること、その目的や熱い想いを伺い、沢山の情報が溢れる世の中で、しょうさんのような思いをもったブロガーが増えたら素敵だな、と心から思いました。
しょうさんのブログには、子育てや引っ越しを繰り返してきたしょうさんだからこそ書ける記事がたくさんつまっています。私も行ってみたいところのリストがたくさん出来て、楽しみが増えました。
これからも、行動の「きっかけ」を生む更新を心待ちにしています。

-コーディネーター紹介-

ID 栃木県小山市

はしもと まりこ

橋本 麻里子

埼玉県川越市出身、東京都立川市在住、3児の母。人材派遣業界で西東京エリアを中心に事務系をメインとした就労支援に携わり、時短勤務中。仕事・家庭・子育ての傍ら、社会貢献への思いが募り、SIPへ初参加。就労支援の他に、SDGsの社内推進担当、キャリアコンサルタントの資格を活かし、キャリアコンサルティングに携わる。