福井に移り住む県外出身の女性を応援したい

福井県あわら市

のじり ともこ

野尻 知子

・愛知県出身で結婚を機に福井県に移住
・2019年10月2日には、女性移住者支援団体として「ZUK」を設立
・好きな言葉は、喜々発見

一どんな活動をしていますか?

福井県に移住してきた女性たちを支援する団体「ZUK」を7人の県外出身女性で立ち上げて、活動しています。

私自身、県外出身で夫しか知り合いがいない状況での福井での生活がスタートしました。移住してからつながりをつくろうと思い、様々なイベントに参加しましたが、作り上げられたコミュニティに新しく入っていく難しさを痛感しました。

福井に移住することが決まった時から、県外から移住してきた人は大変なんだろうなというイメージを持っていたので、サポートをする側にまわれるようになりたいと思っていました。様々なイベントに参加するなかで、似たような思いを持った友人も増えてきて、ZUKの活動をするに至りました。

活動メンバーは7人です。県外出生の女性を対象とした女子会や、ZOOMを活用したオンライントークイベントなど様々なイベントを行っています。

一今やっていることについての課題はなんですか?

県外から来られる方は、期待と不安を抱いて移り住んで来られますが、ときに限界を超えてしまうことも。結婚を機に来られる方は、相談できるのは家族しかおらず、特に慣れるまでが大変だろうなと思います。

また、なかなか地域に溶け込めない方も。積極的な性格の方であれば、ZUKの活動を知った時に自身で参加してくれますが、性格や環境から自分から入りづらい人もいるのは事実です。

また、コロナの影響もあり制限が多いので、イベントの企画に様々な影響が出てしまっています。もっとZUKの活動が色んな方に認知されることで、気軽に相談やイベントに参加できるような環境を整えたいです。

一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?

実際に暮らすことで福井県の魅力に気付くことができました。また、保育園の空き状況や自然の多さ、魅力ある景観など子育てには本当に適した環境だと思えるようになりました。外から来たからこそ分かる魅力ってありますね。

現状はあわら市で女性が子育てをしながら出来る仕事が少ないと感じています。ITを活用し、福井にある様々な企業がもっとリモートワークを推進できれば、女性も子育てをしながら家で仕事を出来るようになるのではないでしょうか。

更に今までITの知見がない人向けに研修などができれば新しく始めるきっかけにも繋がるはずです。

一今後の目標を教えてください

ZUKの活動をもっと県内に留まらず県外にも広めていきたいです。広く認知されることで、移住が決まった人が安心して暮らせるだけでなく、コロナの影響で都心を離れて地方に移住したいと思える人にも、福井県を、そしてあわら市を選んでもらう一つの理由になるのではないでしょうか。

イベント企画の面では、オンラインをもっと上手く活用することでコロナ禍でも様々な施策を行い県外の女性のサポートを行っていきたいです。

編集後記

インタビューをさせていただき、野尻さんが自身の体験から他の県外からの移住者をサポートしたいという強い思いが感じることが出来ました。また他の県から移住してきた分、他県にはない福井県の魅力をいくつも理解している反面、改善してほしい点もいくつかお話聞かせていただいており、他の団体や市と協力することでより良い街作りを進めていけると感じました。

-コーディネーター紹介-

ID 福井県あわら市、北海道東神楽町

こたか のりまさ

小高 範将

神奈川生まれ、神奈川育ち
2019年VSN(現:AKKODiSコンサルティング株式会社)入社。入社後は某通信会社に就業し、フロントSEとして従事。
対話を重視し、お客様に沿った提案を心掛けてきた。
2021年の11月からは、PMOという立場でプロジェクトの進捗管理や各ステークホルダーとの調整を行うことでプロジェクト推進を行う。
プライベートでは一児の父として、大好きな妻・2人の子供と色んな場所に遊びに行くのが日課となっている。
2022年1月より、地方創生VIに参画。