一どんな活動をしていますか?
鉾田市で農業を営んでおり、主に稲作・長ネギの生産をしています。農業をするうえで、経営者として作業の効率化という部分に着目していますね。特にコメ作りにおいては、耕す「トラクター」、植える「田植え機」、収穫する「コンバイン」、これら農業機械は欠かせない存在であり、同時に機械の性能が作物の品質や収穫量に直結する要素のひとつになっています。最近では、さらなる作業コスト・労働不可を低減するために、自動で高精度な作業を行う「自動運転トラクター」を導入したりもしています。
一今やっていることについての課題はなんですか?
スマート農業が進んでいる北海道と比べて、鉾田市はまったくスマート農業の導入が進んでいません。耕作放棄地や農業従事者の高齢化・担い手不足など問題が山積みと感じています。また、農産物の流通もどうにかしないといけないと感じています。自分で作った農産物が消費者に届くまでに、農協・卸売業者・仲卸業者・小売店など多くの事業者が関わっており、運賃や中間マージンが多く発生しており、その間野菜の鮮度も下がってしまいます。卸売市場を経由しないで小売店に届けるなどの流通ルートを簡略化も必要ですね。
一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?
スマート農業が進めば人手不足が解消し、定年退職した70代の方でも、力仕事が苦手な女性でも雇用すること出来ます。私自身、自動化・機械化により、労働時間は大きく変わりました。これが進めば農業に対する「大変そう」「休みがなさそう」といった世間一般の悪いイメージがなくなり、将来の農業の担い手がきっと増えるはずです。
一今後の目標を教えてください
昔の感覚でやっていたら農業は衰退していってしまいます。社会や環境が変化する中で、より美味しい農作物を、楽に働いて、消費者へ届けるような働き方をする必要があります。
編集後記
菅谷さんは、農業が直面している課題を、ご自身の農業経営の話だけでなく、鉾田市全体の農業(IT化、流通ルートなど)に対してわたしたちに熱く何度も語ってくれました。また、取材の中で自動運転が可能なトラクターにも乗せて頂き、最先端の農業を感じることが出来ました。
-コーディネーター紹介-
さいとう ようすけ
齊藤 陽介
2006年 ソフトウェア開発会社に入社
大小さまざまなメーカーのシステム開発を経験。
2017年 株式会社VSN入社。
大手通信会社でIoT案件のプロジェクトマネージャーとシステム提案業務に従事
社会課題の解決や地域の活性化に自身の経験が活かせると思い、本活動に参加

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